ミニピル

ミニピルとは

ピルには、いわゆるピル(OC/LEP エストロゲンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモン含有)とPOP(黄体ホルモン1種類のみ含有、Progestogen-Only Pill)があります。
POPのことをミニピルとも呼びます。
セラゼッタはミニピル(POP)のひとつの商品名です。当院で処方しています。

ミニピルのメリット

エストロゲンが含まれおらず、血栓症のリスクが低いため、肥満、40歳以上、喫煙者、また授乳中の方にも処方することが可能です。

セラゼッタの優位性

卵巣の卵子の成熟を抑える作用があるため他のミニピルに比べて避妊効果が高いといわれています。

ミニピルのデメリット

飲み始めの1~2か月に不正出血が続くことがあること、連日同じ時間(3時間以内の遅れ)に内服しないと避妊効果が落ちること、などがあります。ふつうのピルのように休薬期間や偽薬がないので服用している限り不正出血以外の生理はきません。

いつから服薬を開始するか

月経

生理が開始して、2~5日目までに飲み始めてください。
そして最初の7日間はコンドームなどほかの避妊法を使ってください。

産後

出産後21~28日の間に飲み始めます。
そして最初の7日間はコンドームなどの方法を使って避妊してください。飲み始めの時期を逸した場合は月経が来るのを待って開始してください。

セラゼッタを服用するときの注意点

  • 血栓症のリスクはOC/LEPに比べると低いですが、ピルを服用してもしなくても年齢が上がるにつれて血栓症にかかるリスクはゼロではありません。
  • 気分の落ち込みを感じる人がいます。
  • 18歳以下の女性での臨床データはありません。
  • 薬やハーブとの飲み合わせはいろいろありますのでご説明します。
  • 授乳中の服用でも赤ちゃんに影響がないというデータがあります。
  • 子宮頸がん、乳がんの定期検査は受けましょう。セラゼッタを飲むことで乳がんリスクや子宮頸がんリスクが増加するというデータはありません。

黄体ホルモン製剤の種類

黄体ホルモンだけのピルを示します。
は当院で処方可能なピル。

商品名 黄体ホルモンの種類 1錠の含有量 備考
ノリディ
(自費)
ノルエチステロン
第一世代
350μg 避妊
マイクロノア
(自費)
ノルエチステロン
第一世代
350μg 避妊
マイクロバル
(自費)
レボノルゲストレル
第二世代
30μg 避妊
ノルゲストン
(自費)
レボノルゲストレル
第二世代
30μg 避妊
セラゼッタ
(自費)
デソゲストレル
第三世代
75μg 避妊
ノアルテン
(健康保険)
当院では
プラノバールを処方
ノルエチステロン
第一世代
5000μg 生理日移動
生理不順
ディナゲスト
(健康保険)
ジエノゲスト
第四世代
1000μg 子宮内膜症
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